日本液体微粒化学会とは

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会長ご挨拶

千葉大学 森吉 泰生
千葉大学 森吉 泰生

  日本液体微粒化学会は1991年に創立以来,小規模ながらも学会としての体裁を整え,大学や産業界にその活動を認知されてきました.このように継続・発展できたのもこれまでの会員各位のご協力と,会員をまとめる歴代会長・副会長・理事の皆様の献身的努力の賜物と考えます.このたび調尚孝前会長の後任として2019-20年度に第13代目の会長に就任することになりました.微力ながらも本会の発展にために任を果たす所存ですので,宜しくお願い申し上げます. まずは今日まで本会の発展に多大な功績を残されました歴代の会長のお名前を記し(敬称略,ご所属は当時),深甚なる謝意を表したいと思います.

①1991-92 永井 伸樹(東北大学)
②1993-94 廣安 博之(広島大学)
③1995-98 橋本 弘之(東北大学)
④1999-00 藤本 元(同志社大学)
⑤2001-02 中島 健(神戸大学)
⑥2003-04 徳岡 直静(慶応義塾大学)
⑦2005-06 徳岡 直静(慶応義塾大学)
⑧2007-10 稲村 隆夫(弘前大学)
⑨2011-12 千田 二郎(同志社大学)
⑩2013-14 西田 恵哉(広島大学)
⑪2015-16 大黒 正敏(八戸工業大学)
⑫2017-18 調  尚孝(SOKEN)

 調前会長は産業界から初めての会長で,学会のコンプライアンスに関する対応,産学連携,廣安賞の創設等で尽力されました.私はアカデミアの出身で,前会長の指針を踏襲しつつ,学会の発展のために努力してゆきたいと考えております.そのために,前会長からの引き継ぎ事項も含め大きく次の4項目を重点事項として掲げさせて頂きます.
 
1)学会員へのサービス向上
2)国際学会との協調と連携
3)産学連携の一層の強化
4)規程類の整備

1)「学会員へのサービス向上」について
 現在多くの学会が会員数の減少に悩んでおります.このことは,学会が研究者から必要とされなくなっていることを意味します.これを防ぐためには,会員へのサービス向上が不可欠と考えます.本会の主要事業であります微粒化シンポジウム,微粒化セミナー,会誌「微粒化」,研究部会所属第3研究委員会のさらなる内容充実をもって会員へのサービス向上としたいと考えています.
 毎年12月に開催される微粒化シンポジウムは,国内で唯一の液体微粒化に関する専門の講演会です.種々の研究分野の研究者・技術者が微粒化をキーワードとした学会に集まり,研究発表と情報交換,人のネットワークを作ることは,液体微粒化の技術の進展にとって非常に有意義です.他の学会が最終製品等を想定した講演分類を行うのに対し,本会は微粒化という現象からの分類を行っているのも特徴です.また,技術懇談会も学生会員も含めた若手が気軽に情報交換できる雰囲気を持っています.微粒化セミナーは,日本エネルギー学会が主担当,日本液体微粒化学会が共催の形で開催する講習会です.微粒化の基礎から応用まで,さらには計測器関連企業のご協力も得て実習も取り入れての講習会が毎年1回企画・開催されています.会誌「微粒化」は国内唯一の微粒化の専門誌であり,年3回刊行され,論文,解説,学会報告などの微粒化情報が網羅されています.内容のさらなる充実を図って参ります.また,本会研究部会所属の第3研究委員会は,「微粒化と噴霧プロセス技術の高度化に資する国内外の会議や論文で発表された最新および優れた研究成果や技術情報を広く学会会員へのサービス向上を目的として情報提供する場」として活動して参ります.

2)「国際学会との協調と連携」について
 国際交流に関しては,本会が継続的にアジア各国の液体微粒化学会(ILASS-Korea,ILASS-Taiwan,ILASS-China,ILASS-India)と連携していくことも重要課題のひとつです.本会では,千田二郎先生(同志社大学)が会長当時に国際部会を立ち上げられて以降,ILASS-International会長に当時就任された新井雅隆先生をバックアップする体制と国際連携体制の強化が行われてきました.さらにはILASS-Asiaだけでなく,ILASS-Americas,ILASS-Europeとも密に連携し,各Regional ILASSからの情報を本会であるILASS-Japanの会員に伝達していきたいと思います. ILASS-Internationalの論文集「Atomization and Sprays」と合わせて,微粒化研究,技術情報のソースとして活用していただくともに,会員の皆様のご投稿も併せてお願いいたします.

3)「産学連携の一層の強化」について
 本会研究部会所属の第1研究委員会(微粒化研究会)は,2011年からは企業から参加負担金をいただいて運営する委員会として精力的に活動してきており,研究委員会に登録した大学に所属する研究委員と企業委員とで構成されています.委員会で合意したテーマを研究委員が計画的に研究推進し,その進捗や成果を研究会で報告し,企業委員と研究委員が活発な討論を繰り広げる場となっております.年度毎にその内容を確実に深化させて参ります.

4)「規程類の整備」について
 調前会長のご尽力によりかなり学会としての規程類は充実してきましたが,円滑な本会運営遂行のためさらなる規程類の充実・整備が必要であると考えています.会員数の多い他の理工系メガ学会のレベルに近づくべく,重要な部分から規程類を充実・整備していきたいと思います.

 最後に,本会の2019~2020年度の体制を報告します.少しずつではありますが,組織が若返り実行能力と活気ある体制として,会員にとって有益な活動が展開できると確信しております.あらためまして会員皆様のご指導ご支援を賜りたく宜しくお願い申し上げます.

2019-20年度 日本液体微粒化学会 会長・副会長・部会長・会長直属委員会・監査(敬称略)
■会 長                 森吉泰生(千葉大学)
■副 会 長             赤松史光(大阪大学)
                        宋 明良(神戸大学)
■顧 問                 新井雅隆(東京電機大学)
■総務部会部会長   林 潤(大阪大学)
■出版部会部会長   斎藤寛泰(芝浦工業大学)
■広報部会部会長   大嶋元啓(富山県立大学)
■事業部会部会長   小橋好充(北海道大学)
■研究部会部会長   西田恵哉(広島大学)
■国際部会部会長   河原伸幸(岡山大学)
■廣安賞管理委員会委員長
                          西田恵哉(広島大学)
■棚澤賞管理委員会委員長
                          永井伸樹(元東北大学)
■監 査                 大黒正敏(八戸工業大学)
                        白川善幸(同志社大学)