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- 同志社大学 千田 二郎
2011年1月から新しく,本「日本液体微粒化学会」の会長を仰せつかりました,同志社大学理工学部の千田二郎でございます.よろしくお願いいたします.私は,1990年代初頭の本学会創設時から先輩の先生方のご尽力を目の当たりに見てまいりました.その後,理事,広報部会長,副会長として微力ながら本学会運営に参画してまいりました.
今から思い起こしますと,大学の研究室時代から,私はディーゼル噴霧の計測関係の研究に関わり,当時の燃料協会(現日本エネルギー学会)のもとで開催されていた「液体の微粒化に関する講演会」に修士課程時代以降,何回かの講演発表を行ったのが,「液体の微粒化」との出会いでありました.博士課程時代にはアメリカのWisconsin大学で開催された第2回国際液体微粒化会議(ICLASS-1982)にて講演を行い,貴重な経験をさせて頂きました.その後,企業の研究所に5年間勤務し,1990年に同志社大学工学部に着任し,藤本元教授と「噴霧・燃焼工学研究室」を主宰し,途中,奇遇にも再度Wisconsin大学のEngine Research Centerでの1年間の在外研究を経て現在に至っております.
昨今の地球温暖化問題を背景とした環境・エネルギー問題が現在クローズアップされており,持続可能な低炭素化社会の構築が声高に叫ばれ,スマートグリッドなどのエネルギーネットワーク社会の実証研究が国内外で多く見られるようになってきました.皆様ご承知のように,地球規模のグローバルな観点からは,今後,水・食糧・エネルギーの持続可能化が急務の状況であります.一方,本学会がカバーすべき分野は,種々のエネルギー変換機器,農業,塗装,食糧・食品,薬品など極めて広い内容です.都市温暖化問題なども含めて,先ほどの水・食糧・エネルギーなどの広領域の分野を,本学会会員の研究者が相互に連携を深めて,持続可能社会形成の一端を担えるような研究者集団としての存在感を,今後アピールできるような体制を整備できればと期待しており,またそのために会員皆様のご協力を得て,学会の活性化を行っていきたいと考えております.
さて,本学会の今後の活動方針についてですが,前会長の稲村隆夫先生のご努力を踏襲しつつ,上記の広い分野の微粒化研究者の相互の連携,これによる社会への貢献ができればと思います.既に,西田恵哉副会長のもとで新たに「微粒化研究会」が発足し,研究者相互の技術交流が本格化しております.この研究会にも多くの会員の皆様のご参加をお願いしたいと存じます.また広報活動の充実による会員数増強,学会財政基盤の強化も重要な案件と認識しております.さらに,各部会への若手研究者の参画,微粒化シンポジウムでの若手研究者への表彰,シンポジウム後の技術交流会を通しての学生諸氏や若手研究者との種々の交流を通しての若手研究者の育成を今後,より活発に進めていければと考えております.このような多世代交流を含めてのサロン的な雰囲気を醸成できればと思います.また学会誌「微粒化」の改変や,会誌バックナンバー記事のPDF化とそのホームページ掲載なども現在鋭意検討中であります.
今年度は,学会創立20周年の記念の年に当たります.学会では今年12月の微粒化シンポジウムを中心に,種々の20周年記念事業を企画しております.会員の皆様には本学会企画事業に積極的にご参加いただき,それぞれのご専門の立場から,ご助言を多数いただければと期待しております.
最後になりましたが,会員皆様のご健勝と益々のご活躍を祈念いたしまして,私のご挨拶とさせていただきます.今後とも,よろしくお願い申し上げます.
千田二郎 同志社大学理工学部 教授
- 略歴
- 1985年 ヤンマーディーゼル(株)入社
- 1990年 同志社大学工学部機械系学科専任講師
- 1992年 同志社大学工学部機械系学科助教授
- 1994年 ウィスコンシン大学客員助教授
- 1998年 同志社大学工学部機械系学科教授
- 2008年より現職。このあいだ、非定常噴霧や噴霧燃焼場の工学的計測,モデリング,燃焼設計手法による低エミッション燃焼法の提案,水素ディーゼル機関,バイオディーゼル燃料に関する研究に従事
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